肺炎

このような方は肺炎かも知れません

  • 急に寒気がして震える(悪寒がある)
  • 身体がだるい
  • 咳や痰が出る
  • 痰に血が混じっている
  • 39~40度の高熱がある
  • 4日以上、高熱が続いている

上記の項目に当てはまる方は、肺炎の疑いがあります。肺炎は風邪と症状が酷似しているため、見分けることが難しいですが肺炎と風邪は全く異なる病気です。肺炎を風邪だと勘違いして放置すると重症化してしまいます。重症化した肺炎が原因で死亡する例は少なくありません。風邪が4日程続いている場合は、お早めに医療機関に相談しましょう。

肺炎とは

肺炎とは肺炎とは、肺の組織が細菌やウイルスに感染したり関節リマウチなどの疾患などがきっかけとなり、炎症を起こしてしまう疾患です。高齢者の方や他の疾患にかかっているなど身体が弱っている状態の時に発生するケースが多くあります。また、肺炎は風邪と勘違いしてしまうことが多く、放置して重症化してしまう患者様が多くいらっしゃいます。従って、風邪だと思っても高熱や咳が4日程続いた場合には必ず医療機関に相談しましょう。

肺炎の症状

肺炎の主な症状は、咳、痰、呼吸困難、発熱、胸痛などがあります。肺炎の症状は風邪と似ているものが多いですが、肺炎の場合は重い症状で長い期間続きやすいという特徴があります。39~40度程の発熱や、血の混じった痰などが長く続きます。また、肺炎は細菌などの感染が原因となっているため自然に治ることはなく、抗菌が必要になるため、いつもの風邪と違うと感じた際は早急に検査を受けましょう。

肺炎の原因

肺炎の原因は、細菌やウイルスなどに感染されるれることや関節リマウチなどの疾患、薬の副作用、カビやほこりに対するアレルギーなどが考えられます。また、高齢の方や病気にかかり身体が弱っている際には、防御機能が低下し肺炎にかかりやすい傾向にあります。従って、ただの風邪から肺炎になるケースも考えられるため、症状が長引いていると感じた際はきちんと診断を受けましょう。

肺炎の種類

肺炎の種類は、原因や移った場所などによって多くの種類に分けられています。これらの分類ごとの特徴をつかみ予防や治療の際の参考にしていただけますと幸いです。

感染性肺炎

細菌性肺炎

細菌性肺炎は、肺炎球菌を初めとしてインフルエンザ菌やヘモフィスルス菌が原因となり発症する肺炎です。発症しやすい方の特徴は高齢者や免疫の低下している方です。

ウイルス性肺炎

ウイルス性肺炎は、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスを始めとした様々なウイルスが原因で発症します。また、高齢者や慢性疾患・呼吸器疾患を患っている方に多く見られます。

非定型肺炎

非定型肺炎は、非結核性抗酸菌症とも呼ばれ通常の細菌やウイルス以外の微生物によって引き起こされます。非定型肺炎は免疫が低下している方や基礎疾患を患っている方にとっては重篤化しやす疾患です。

罹患場所による肺炎

市中肺炎

市中肺炎は、医療施設外で生活している方が発症する肺炎です。市中肺炎は、細菌が原因となることが多く主に肺炎球菌が挙げられます。

院内肺炎

院内肺炎は、患者様が長期間入院している際に見られます。院内肺炎の原因は院内に存在しているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌や多剤耐性菌などがあり、通常の抗生物質に対して抗体を持っているため治療が難しいケースがあります。

高齢者介護施設発症肺炎

高齢者介護施設発症肺炎は、高齢者が入居している介護施設内で発症する肺の感染症です。高齢者は免疫力が低下しているため、感染症のリスクが高くなる傾向があります。発症の原因は、細菌やウイルスによる感染です。

その他

誤嚥下性肺炎

誤嚥下性肺炎は、食事をした際に口腔内の他の物質が誤って気道に入り込むことによって引き起こされる肺の感染症です。正常な肺はほとんど無菌であるため、気道に異物が入ると通常は充血や炎症が引き起こされます。誤嚥下性肺炎の主な原因は、誤嚥(飲み込む動作が正しくないこと)です。

薬剤性肺炎

薬剤性肺炎は、特定の薬剤の使用によって引き起こされる肺の炎症や感染です。薬剤性肺炎の原因となる薬剤はさまざまですが、一部の抗生物質、化学療法薬、免疫抑制剤などが関与することがあります。また、非ステロイド性抗炎症薬や抗てんかん薬なども薬剤性肺炎の原因になることがあります。

症候性肺炎

症候性肺炎とは、症状がある状態の肺炎のことを指します。具体的には、発熱、咳、呼吸困難などの一連の症状を伴う肺の感染症です。症候性肺炎の原因は様々ですが、一般的には細菌やウイルスが主な原因とされています。

肺炎の検査方法

肺炎を発症している疑いがある患者様にはCT検査や胸部レントゲン検査が行われます。また、肺炎の原因となっている病原体の判別をするために血液検査や喀痰検査などを行うこともあります。

肺炎の治療

肺炎の治療をする際は、場合によっては入院の必要もあるため重症度を調べる必要があります。次に、原因となっている病原体を調べ、その菌に対して有効なお薬を処方することで改善を目指します。

肺炎は何日で治る?自然に治る?

肺炎は多くの場合7日前後で治ります。しかしながら、重症化している場合やお薬が効きにくい菌が原因となっている場合には長期間の治療が必要になることもあります。また、肺炎は風邪とは違い感染が原因のため、自然に治ることはありません。重症化の危険性があるため放置せずに医師に相談しましょう。

肺炎が疑われる方は当院までご相談ください

肺炎が疑われる方は当院までご相談ください肺炎は、発熱や咳、痰といった一般的な風邪と症状が似ていることや、風邪になり免疫が低下したことで気付かぬうちに肺炎に移行しているケースもあるため、治療を受けずに重症化してしまうことが多い疾患です。最悪の場合死亡のリスクもある疾患ですので放置せずに検査を受ける必要があります。検査を受ける際は当院までご相談ください。

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